派遣に関することについて(2)

労働者を直接雇用すれば、簡単に解雇することはできませんが、派遣であれば派遣先は委託を打ち切ることで事実上解雇できます。労働者はいつでも雇用を失う危険性があって、次の派遣先を紹介してもらうために権利も主張しにくくなるという深刻な問題もあります。誰にどんな法的責任があるのかを、しっかり把握しておくことが大切です。
派遣労働は、アメリカから導入された雇用形態です。アメリカでは労使ともに契約意識が強く、契約で細かなことまで約束することが慣習になっています。ところが日本では、仕事の仕方などを契約書で詳しく書く慣習がありません。